諸星大二郎展
先日のこと。諏訪湖の畔にあるイルフ童画館は私達の敬愛する武井武雄氏の作品を常設する美術館なのですが、現在行われている漫画家「諸星大二郎展 異界への扉」を見て来ました。
現実と隣り合わせの異界を描くことで現実世界に対する鋭い眼差しを向けている作者。
日常の曲がり角を曲がったところにぽっかり空いたブラックホール。
現実世界が乾いているとその湿り気が恋しくなり、不気味だけれども覗いて見たくなる。
そしてその入り口が日常に潜んでいるのだという思いは恐怖よりもむしろどこか救いになっている気がして…
ダークな想像力がたっぷり刺激されました。
あんチーズのじまんやき(大判焼き)を頬張りながら、湖を渡る風を受けて帰ってきました。
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